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「夢ちゃん、昨日はよく眠れた?」

「あ、はい。」

「よかった。さ、たくさん食べてね。」

「…ありがとうございます。」


昨日、藤真君にお布団ごと抱き締められて、図々しくもいつの間にか、眠っていたあたし。




朝目覚めて、驚いた。

それはもう盛大に。


お布団の中で目が覚めて、状況把握出来る前に、

ふと右側を向いたら、


「…、ん、…え、え!えぇ?!」


隣で眠る藤真君にパニックになった。

なのに、


「…ん。…るさい。」

「へ、」


うるさいと、一言言って、あたしを抱き寄せ、


「…まだ寝れる。」


そう言って、また寝息を立て出した。



…絶対、寝れるわけないよね。


彼の匂いとぬくもりを直に感じて、あたしは、ただひたすら彼の目覚めを待つことになった。