どうもこの竹井と言う女先生は、名前の通り、竹を割ったようなさっぱりしていて言いたいことを言う性格のようだ。

「あの教頭、寄付にこくこく頷いてたのよ。
で、言うこと聞きます~。みたいな感じ?
ああ、嫌だわ! あのたぬきオヤジども!

校長先生はご立派な方なのに、どうして教頭はあんなんかしらねっ?!

って、生徒の父親と教頭になんてこと言っちゃったかしら!
大丈夫よね? 上間さん、寝てるのよね?」

「……はは、そうですね……」

俺は眠る凛を抱きしめたまま、2人とこれからについて考えた。

俺は勿論だけど、先生も佐藤さんも、凛に何もないように、目を光らせておくと言ってくれた。