担任から、凛の父親が横柄な態度で寄付をしてきた話しや、凛を監視しとけ、など言われた話しを聞いたからだ。

ちなみに俺の執事としての存在は、事前に報告済だった。
それはそうか、同じクラスになれたのも、寄付があってこそなんだから。

「お父様、またそんなこと……」

お金で何でも出来ると思って……。
皆さんに迷惑かけて……」

泣き出した凛は泣き続け、しまいには疲れて眠ってしまった。

担任は俺達に同情した。

寄付に喜んであの傲慢男に言いなりな教頭にうんざりしてるのよ、と言ってみたり、協力する、と言ってみたり。