寂しそうに笑う凛の頭を撫でた。

やっぱりあの成金男、好きになれない。
凛を自分の人形だとでも思ってるんだろうか。

「凛、大丈夫だよ。
いつでも俺がついてるからね?」

この子は俺が守らなくちゃ。

執事だからじゃなくて、元木さんに弱点のはずだから娘の様子見とけって頼まれたからじゃなくて、大好きな恋人として。

ちゃんと、守るんだ。

俺は、凛をお人形としてなんて扱わない。
凛は大事な大事な、一人の女の子だ。