下駄箱を見るとまたゴミが入っていた。



ゴミを地面に落としてローファーを袋に入れてシューズをカバンから取り出す。



さ!今日も1日頑張ろう!!



2年A組、私のクラス。



ドアを開けると、廊下まで響いていたクラスメイトの声が急に静まり返る。



わぁ、注目されてる。



私の席は、窓側の一番後ろで一番快適。




そこまで行くと、私の椅子には画鋲がいっぱいあった。




あぁ、お金がもったいない。




私は、その画鋲を全部取ってゴミ箱にまで持っていく。




そして、皆の前で




捨てる。




ごめんね、画鋲さん。



君は悪くないのにね。



「は?何お前。ゴミの分際で勝手に捨ててんだよ。」




ある男が一人言ってくる。




「ゴミの分際とか意味わからないんですけど。お前の頭こそゴミなんじゃね?人間とゴミの分別も出来ねぇから椅子に画鋲なんて置くんだ。幼稚園児でもしねぇよ。」




「はぁあ?!ふざけんなっ!!」




あぁ、うるさ。




私は、殴り合いになる前にカバンを持って教室を出た。