「そんなことできるの?」


『でも、生き返らせるだけということは出来ない。
できたなら、もっと助けていたさ。』


少し神がしかめた顔をしていた。


「え?」


『生き返らせるためには条件がいるんだ。
24時間後に、その日の記憶を失くすというものだ。』


「毎日…記憶がなくなるの…??」


『そうだ。でも、無くなるのは生き返ってから24時間後。
家族の記憶や俺の記憶は残るだろうな』


「生き返るとこの事故はどうなるの?」


『被害者のお前は複雑な治療法の解明されてない記憶障害を負ったといったニュースになるだろう』


「でも、生きるためには避けては通れないのよね?」



『それがお前に与えられた宿命だからな』



「分かった、どれだけ神様の見習いだとしても生き返らせてよね」


『ああ、これは契約だからな』