「別れて欲しい。」 そう、最愛の人に告げられた私、山口美緒は驚きで瞬きすら出来ない。 「う、嘘だよね? 別れたいなんて、嘘だよね?」 と念をおす私をよそに 「悪い。 俺、お前のこと嫌いになった。」 とつらつらと彼の口から出る言葉は、私をどん底に突き落とす。 そして、彼は、理由もなく私の元からさっていった。 それが、高校2年になった最初の日だった…。