先輩っ携帯返してください!






「んー?やだっていったらぁ?」






返してください!







「おれさ、ずっと七彩ちゃんのことが好きだったんだよね」








な、なにいってるんですか!?









「ななちゃんさぁ、俺とのデート中に他の男と電話するなんてダメじゃん」








え?や、でも遅くなるかもだから…








「言い訳はいいからぁ、で、付き合ってくれるの?」








ご、ごめんなさい幸風が好きなので…









「なんで?あいつより俺の方が良くない?」









よくないですっ









「ははっ、じゃあチューしたら俺のこと好きになるかもよ?」








は?何言ってるんですか?とりあえず離してください!









「えー、やだよ。だって逃げるじゃん」









に、逃げませんから離してくださいっ









「信用出来ないなぁ、そんなことよりはやくしよ」








やっ、やだぁ!ほんとに嫌です








「ほら、はやく」








やだぁグスッ…







「はぁ。ほんとに可愛いなぁ♡」







もーほんとにやだぁ…こうちゃん助けてグスッ








「泣いちゃうの?かわいいね」








も、もぅほんとやめてヒック










ガチャッ








『 っざけんなっこいつに触ってんじゃねーよ 』








バキッ









「っぐ、いってぇな」









ぐぃっ








『 こんなに泣かせて、ふざけんじゃねーよ!…早く出てけ、俺が今留まってるうちに行かないと大変なことになるよ?』








「チッ、またねぇななちゃんっ♡」









『 2度とななの前に現れんじゃねぇ』









「おい、なな?大丈夫か?」