「ねぇねぇ!次はどこ行こっか!」
「あ?ん…1回休憩する?」
「いいよ!」
何回目のデートだろうか
何回目か分からないデート
今日も彼の手を引き早く!と急かす
有名なカフェのテラスに腰をかけると
「ご注文がお決まりになられましたらお呼びください」
とこの店の制服を着た可愛い定員さんがメニューを持ってきた
その店員さんが去った後も店員さんの戻った方を見てる彼の右耳を引っ張りながら
「どうすの?」
とちょっと拗ねながら言う
「ごめんて、ハルの方が可愛いよ」
「そ、そんなこと聞いてない!!」
そっぽを向いて怒りながらも私の顔は赤い
可愛いと何度言われても彼からの『可愛い』には慣れないのだ
もう付き合って早3年
そろそろ結婚してもいい年なのだ、私たちは
倦怠期だの怠慢期だのよくわからない言葉があるが私は彼といてつまらないとか飽きたとか思ったことは無い
彼も同じでいてくれると嬉しいのだけれど…