翔「なるほどな。確かに話だけ聞くと付き合っててもおかしくはねぇな」


「いや、絶対そうだろ。晴とか類ならともかく尚は今まで結衣に抱きついたことはない。なのにあの時、しかも夜中に死角になる所でやってたんだ。付き合ってもいないのに抱きつくか?」


俺からしたらあり得ない


翔「そうだな。尚の行動は少し気になるが、少なくても結衣は誰かと付き合ってる気はないと思うぞ」


翔は断言するような口調で言った


「なんでそう言いきれるんだよ?」


故意に隠してる可能性だってあるのに


翔「夢蝶の掟にな[誰かと付き合ったら必ず報告すること]っていう掟があるんだ。少なくても幹部クラスには言わなきゃいけない。結衣は掟には厳しいし、破ったこともねぇから尚はどうだか知らないが結衣は付き合ってるつもりないと思うぞ」


なるほどだから断言したんだ


っていうか夢蝶の掟っていくつあるんだ?


前もいくつか聞いたことあるけど


「翔、夢蝶の掟はいくつあるんだ?」


翔「俺も全部は知らないけど、結衣からは20って聞いたぞ」


「に、20!?」


そんなにあるのかよ?


夢蝶って意外と厳しいんだな


翔「まあ、とりあえず結衣からはなにも聞いてねぇから気になるなら尚に聞けば?その方が早いだろう」


「…あぁ。そうする」


結衣には怖くて聞けねぇけど、尚になら聞けるかもしれない


そのあと俺らは女どもに騒がれながらも全員分のお昼を買い屋上に戻った