「た、だ、い、ま!」

馨はパパママに言う。
パパママは嬉しそうにお帰りなさいと返事した。


「げほっ!」

「どうした?風邪か?」

「うん、多分。」

「薬のんだ?」

ママは呆れ顔で、馨に聞いた。

「飲んでるんだけど、効かない。ああ、喉いたい。」









































「癌とか…」

ふとパパは言った。
一瞬、しん…と静まり返ったが、すぐに笑い声に包まれた。

「そんなワケないじゃん!パパ、冗談キツすぎっ!」

「そうよ、パパ。キツすぎ!あははははっ!」


パパもママも馨も
笑ってた。