「私もなんです!よかったら、話しませんか?」
「いいですよ!」
話しかけて来てくれたのははるちゃん。
は「もしかして、さっきまで一緒にいたのって彼氏?」
「うん!」
は「いいなぁー。同棲とかしてるの?」
「まぁね。」
は「あ、そうそう。なんで栄養学なの?」
「れお...。彼氏がスポーツトレーナーになりたいって言ったの。私はもともと栄養士になりたかったから、スポーツ栄養士だったら、彼の力になれるかなって。」
は「なんか、いいね。彼氏の力になるって。」
「そうかな?」
れ「きこ。お待たせ。あ、ども。」
は「どーも。はるです。きこちゃんの彼氏さんですよね?」
れ「や、夫です。」
は「えっ?結婚してるの?」
「うん!高校卒業してすぐにね。」
は「じゃあ、もう自分のですね!」
れ「そうですね。もう絶対ほかの男に触らせませんよ。」
は「きこちゃんの彼みたいな人いないかなー。」
「きっといないよー。れおはれおしかいないからね。」
は「そうだよねー。あ、じゃあまた明日ね!」
「うん!またね!」
短大を卒業して2年がたった。
私とれおは同じバレーボールチームで働いている。
「きこさん。この時ってどんな食事をすればいいですか。」
「この時は...。」
最近、選手の食事アドバイスを任されるようになった。
向こうの方から
「れお。マッサージしてくれない?なんか、違和感があって。」
「分かりました。じゃあ、こっち来てください。」
れおも選手のトレーナーとして信頼されている。
「お疲れ様です。」
れ「お疲れ様です。」
すると、小さい声で
「今日、一緒に帰ろ、待ってるから。」
って。れおから誘ってくることなんて滅多にないから、すっごい嬉しかった。
仕事が終わって、いつもの場所に行った。
「れお。お待たせ。」
れ「お疲れ様。じゃ、帰るか。」
「うん!あ、来週りりちゃんがりゅうの誕生日会するからおいでって。」
れ「ん。誕プレ買いに行かないとな。」
「何がいいかな。りゅうだけじゃダメだよね。みうにもなんか買ってってあげないと。」
れ「明日、行くか。」
「うん!」
朝になった。
「おはよ。」
れ「んじゃ、行くか。」
「うん!」
誕プレを買いにショッピングに来た。
れ「何がいいか聞いた?」
「うん!これって。」
れ「あ、それさっきあったぞ。」
誕プレを買って、帰ってきた。
「ちょっと寝てくる。」
れ「どうした?体調でも悪い?」
「めっちゃ悪いわけじゃないけど、なんかしんどい。」
れ「そっか。じゃあ、ご飯お粥で大丈夫?」
「うん。ごめんね。」
れ「きこ。体温計。」
「うん。」
れ「最近、疲れてない?」
「なんで?」
れ「一緒にいてもぼーっとしてるし、手繋いだ時とか、前よりあったかいし。」
「んー。最近ずっと風邪っぽい症状が続いてるし、時々気持ち悪いし。」
れ「なぁ、生理ちゃんときてる?」