部活も終わって、家に帰った。

れ「おじさんとおばさんに連絡は?」


「まだ。それより、朝言ってたのってなに?」


れ「連絡してから。」


「はい。」


両親に連絡して、電話を切った。


「言った!」


れ「こっちきて。」
「うん!」


れ「結婚して、一緒に住まない?」


「えっ?ほんとに?」


れ「うん!家とかはまだ決まってないけど。これ。」


目の前に出されたのは指輪。


「え。ほんとにいいの?ほんとに私でいいの?」


れ「俺は、きこじゃないと嫌なの。」
「ありがとう!」


れ「どういたしまして。きこのお父さんとお母さんに挨拶行かないとな。」


「うん!お母さんが来週帰っておいでって。」


れ「あの人は?」


「クソ野郎はお父さんが一喝したら、大人しくなって、彼女と同棲してるんだって。」


れ「そうなんだ。良かったね。」


「うん!」
翌週になった。


「れお。行こ!」


れ「あぁ。」


「クソ野郎の彼女が迎えに来てくれてるから早く!」


れ「うん。」


「なに?緊張してるの?」


れ「緊張するよ。」


私は、れおの手を引っ張って車に乗った。
れ「りりさん。」


り「れおくん久しぶり!」


「クソ野郎の彼女さんなんだってー。絶対もっといい人いるのに。」


り「クソ野郎って。しゅうくんにもいい所あるんだよ。あ、2人には先言っとくね。」


「なに?結婚とかいう?」


り「そう!結婚するの!って言ってもデキ婚なんだけどね。」


「うそ!赤ちゃんいるの?」
り「うん!今6ヶ月。」


「りりちゃんの両親よく許したね!」


り「ほんとに大変だったんだよ。」


れ「えっ。」


り「れおくん。緊張してるの?」


「そう。高校卒業したら結婚するから、それの挨拶と私とれおの合格パーティー!」


り「そうなの?!あ、薬指可愛いの着けてんじゃん!」


「婚約指輪って言うのかな?」
り「ペアリングだと思ってた。」


「いいでしょ!」


り「うん!めっちゃ可愛い!はい。到着!」


「れお。着いたよ?」


れ「うん。知ってる。」


り「車置いてくるから、早く降りて。」


れ「はい。」


「ただいまー!」


母「おかえりー!あら、れおくんもいらっしゃい」


れ「お邪魔します。」


り「お義母。ただいま。」


母「りりちゃん。ありがとうね。」


り「いえ。しゅうくんは?」


母「きこに合わせる顔がないって部屋にこもってる。」
り「ちょっと行ってきますね。」


母「うん。きこ、れおくん入りな。」


「うん!お父さんただいま!」


父「きこ、おかえり」


れ「お邪魔します。」


父「れおくん。久しぶりだね。」


れ「お久しぶりです。」


り「しゅうくん、全然出てこないんですけど。」