れ「あぁ。明日な。」


「うん。」


今、頭の中がぐちゃぐちゃ。

れおはスポーツトレーナーになるって夢を話してくれた。

その後、小さい頃にした約束の話になって、一生れおと一緒にいるって言っていたことを言われた。


それで、告白された?


そういえば、私が怪我した時ぐらいからクソ兄貴が変わった。
不良軍団みたいなのに入って、警察に世話になりっぱなし。

家に帰ってきたと思ったら、家に穴を開けたり、家のものを壊したり私を殴ったり。

クソ兄貴が帰って来た時はいつもれおの家に逃げてた。


「だから守りたいって思ったのかな。」


明日、ももに相談しよ。


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〈れお〉

覚悟決めて言ったのはいいけど、絶対混乱してるよな。
きこを守りたいって思ったのは怪我だけじゃない。

いつも泣きながら俺の部屋に来て怯えていたから。

長い間休んでた時、きこがちらっと見えて、顔にあざができていた。

その時、俺はきこをこんな所にいさせたらダメだと思って、きこのお母さんと俺の母さんに話して、一人暮らしをさせてもらっている。


けど、言うの突然すぎたかな。


明日、なおに聞こ。
次の日


一緒に登校したけど全然話さなかった。というか話せなかった。


も「きこー!おはよぉー!」


「ももー!」


私はももに抱きついた。


も「きこ?なんかあった?」


「うん。どうしたらいいのかわかんない。」


も「れおくんに告白でもされた?」
「なっ。」


も「やっぱりね。」


「やっぱりねって。知ってたの?」


も「なんとなく?れおくんがきこのこと好きなのは勘づいてたけど。」


「だって、幼馴染だよ?そんなこと考えるわけないじゃん。」


も「言っとくけど、きことれおくんって長年連れ添った夫婦だよ?」


「違うー!」
も「そんなこと考えたことないって言ったけど、今まで好きな人出来たことあるの?」


「...ない。」


も「なんで?」


「誰も好きにならなかったから。」


も「誰も好きにならなかったのって、いつもれおくんと比べてたからじゃないの?」


「!そうかも。」


も「比べてる時点で自分の気持ちに気づきなよ。」
「自分の気持ち?」


も「きこは考えたことないかもしれないけど、れおくんのことが好きってこと。」


「これって、好きって気持ちなの?」


も「れおくんが入院してる時、いろんな女の子と居たでしょ?その時、嫌だなとか思わなかったの?」


「思った!なんか、私はいなくてもいいんだって。」


も「それ、嫉妬。きこって人のことについては敏感なのに自分のことになると鈍感だよね。」
「れおになんて返事すればいいの?」


も「好きって気持ち素直に伝えればいいんじゃない?」


「そうだよね。今日の帰り返事する。」


も「頑張って!」

な「れお。どうした?死んでっぞ。」


「あー。なおか。」


な「なんかあったか?きこちゃんと」


「なっ。別に。」


な「告ったのか。」


「!あー。そーだよ。」


な「まじか。んで返事は?」


「俺のことそんなふうに見てなかったから時間がほしいって。絶対フラれる。」