相「えっ。なんでですか?」


れ「前見た時より足をかばってジャンプしていた様なきがしたので。痛めてたりするのかなって思ったんです。」


相「よく見てますね。」


れ「そうですか?すごいなって思った人は覚えてるんです。」


相「実は、膝が痛いんですよ。」


れ「どこが痛いとかありますか?」


相「この辺です。」
「それ、れおと一緒じゃ。」


れ「多分ジャンパー膝ですね。俺もなんですよ。無理するとやばいですよ。今日はテーピングしたんで、多分大丈夫だと思います。」


相「ありがとうございます。」


手当が終わって、審判席に戻った。


れ「きこ。ルーズリーフある?」


「うん。」


するとスラスラとなにかを書き始めた。
れ「これ、さっきの人に渡しといて。」


「分かった。」


れおはこのあともいろんな人になにか書いて渡してと頼んできた。


練習試合が終わって、私は言われた人に紙を渡した。


「ねぇ、なに書いたの?」


れ「秘密。」


数日後、私はれおに呼ばれてれおの家にいた。


「話ってなに?」


れ「バレーのことなんだけど。」


「うん。」


れ「俺、スポーツトレーナーになろうと思う。」


「うん。」


れ「なんか、反応薄くない?」
「いや。何となく分かってたから。練習試合の時、相手チームの人になにか書いて渡してたでしょ?」


れ「あぁ」


「マネージャーさんの連絡先知ってるから聞いたら、こうしたほうがいいって書いてあったって。」


れ「驚くと思ったのに。」


「ごめん。」


れ「あと、もう1つ。」


「なに?」
れ「小さい時の約束。」


「なに?」


れ「覚えてない?もし、俺が怪我したらってやつ。」


「何それ。そんな約束した?」


れ「覚えてないの?あーもー。
きこがもし俺が怪我したら一生れおと一緒にいるって。
んで俺もきこが怪我したらきこと一生一緒にいるって約束しただろ?」


「ごめん。全然覚えてない。」
れ「この約束したから、毎日きこのお見舞い行ってたし、きこの隣に引っ越して一緒にいるんだけど。」


ドキン


なにそれ。なんか、カッコよく見えたんだけど。


れ「あともう1つ。」


「まだあるの?」


れ「これは、約束じゃない。俺が心に決めてたこと。」


「なに?」
れ「俺と、付き合ってほしい。」


「えっ?」


れ「きこが怪我した時、こいつを守れるのは俺しかいない、守りたいって思ったんだよ。
んで、俺が怪我した時か、高校卒業したら言うって決めてた。」


「ごめん。れおのことそんなふうに見たことがなかったから、今は答えは出せない。」


れ「分かった。返事はいつでもいいから。」


「じゃあ、行くね。」
れ「あぁ。明日な。」


「うん。」


今、頭の中がぐちゃぐちゃ。

れおはスポーツトレーナーになるって夢を話してくれた。

その後、小さい頃にした約束の話になって、一生れおと一緒にいるって言っていたことを言われた。


それで、告白された?


そういえば、私が怪我した時ぐらいからクソ兄貴が変わった。