れ「なお。久しぶり。」
な「久しぶりじゃねぇよ。俺が治ったらなれおが入院って。」
も「きこ。明日の小テストの勉強?」
「うん!」
な「わかんの?」
れ「俺も、きこもさっぱり。」
「ちょっとは分かるんだよ。」
も「もう。きこ、公式全然違うじゃん。」
「うそ。教科書見ながらやってるよ?」
も「そんなやり方しなくても簡単にできるよ。」
ももは学年でもTOPで私とは大違い。
「ほんとだ!できた!」
も「明日までちゃんと覚えときなよ?」
「寝たら忘れる。」
も「じゃあ、寝ちゃダメ。」
「それは、無理。」
も「うそうそ!ちゃんと寝ないと倒れるよ?昨日も寝てないんでしよ?」
「まぁ。」
れ「もうそろそろ面会時間終わるし、もう帰れば?」
な「そうだな。帰るか。」
も「うん!」
私たち3人は病院を出て電車で帰った。
「もも。なお明日ね!」
も「うん!気おつけてね!」
数週間後。
プルルルプルルル
「はい。」
も「あ、やっと繋がった。まだ家なの?」
「もも?どうしたの?」
も「どうしたの?って、今日れおくん退院でしょ?」
「あ!忘れてた。今から病院行く。」
も「今きこの家の前の車に乗ってるから、早くね!」
「うん!」
急いで準備をして家を出た。
も「きこ!」
「もも!ごめん。」
も「全然!」
「なおは?」
も「知らない。」
「えっ?」
「きこちゃん?早く乗りな。」
「あ、はい。ありがとうございます。」
「ももの姉のりり。よろしくね」
「きこです。待たせてしまってすいません。」
り「全然!じゃあ、行こっか。」
「はい。」
り「もも。きこちゃんにはなおくんのことちゃんと相談しな?応援してくれてるんでしょ?」
も「うん。」
「りりさんも知ってたんですね。」
り「もちろん!あんな嬉しそうだったんだから。」
も「お姉ちゃん!言わないでー。恥ずかしいから。」
り「ごめんごめん。」
「もも。なおと喧嘩でもした?」
も「喧嘩じゃないけど。」
「なに?」
「なおが、女の子と歩いてたの!腕組んで。」
「えっ?なおが?」
も「うん。」
「いつ?」
も「昨日。部活終わって、一緒に帰ろって言ったら、用事があるからって先帰っちゃって、その後お姉ちゃんと買い物行ったら、なおが...。」
「嘘でしょ。信じらんない。」
り「私は、妹かお姉さんじゃないのって言ったんだけど。」
「お姉さんも妹もいるけど、めっちゃ仲悪いからそんなわけは。」
も「じゃあ、あの人誰なの。」
「あ、れおならなんか知ってるかも。」
も「でも、知らなかったら?」
り「自分で直接聞きな。」
も「そんなの無理ー。」
「今は、信じるしかないじゃない?」
り「きこちゃんの言う通りだよ。」
も「うん。」