ピンポーン
「きこ!行くぞ!」
私はきこ高校1年
私の名前を読んでいるのは、れお。
私たちは保育園からずっと一緒の幼馴染。
今は2人とも、一人暮らしをしている。
「きこー!まだー?」
「今行く!」
ガチャ
「お待たせ。」
「遅い。てか、部活ってだけなのに髪アレンジしなくても。」
「いいの!」
電車に乗って、学校へ向かった。
「れおー!」
「はいはい。」
れおを呼んだのは、私と同じクラスのなお。
私たちは男子バレー部。私はマネージャーをしている。
荷物を部室に置いて、体育館へ行った。
「きこちゃん!」
「はい!ボードですよね!今持っていきます!」
キャプテンにボードを渡して、ドリンクを作りに行った。
「きこ!」
「はい!」
「ごめん!遅れた!」
「もも!今日、来ないかと思ってた。」
「家族と喧嘩しちゃって。」
「そうなの?大丈夫?」
「まぁ。今日、きこの家泊めて!」
「えっ。いいけど、荷物とかは?」
「全部持ってきた!」
ももは私の家に泊まることになった。
ドリンクの準備も終わって、体育館に戻った。
「よし、2人も来たことだし、ゲームするか。」
「はい!」
私とももはバレー経験者。ゲームのスコア表や審判の記録もできる。
今回は私がスコア表。ももが記録になった。
「Aチームを発表する。スタメンにれお。入ってくれ。」
「はい!」
「Bチームは...」
AからCチームまでの発表が終わった。
「れおくんすごいよね。1年でまだ入って2ヶ月しか経ってないのに先輩差し置いてAチームに選ばれるって。」
「小学生の時からずっと頑張ってたもん。日本代表になるって。ま、今はどうなのか知らないけど。」
「日本代表ね。私はなれると思う。あのジャンプ力ですごい重たいアタックとサーブ。それと、リベロと変わらないくらいのレシーブ力。何しても完璧だもん。」