コツンッ
「いった〜…
なにこれ?
懐中時計?懐かしー!」
昔、おばあちゃんが持ってた!
持ち主いないのかな…?
「だれかー!この懐中時計しりませんかー!」
いない…
交番に届けた方がいいのかな?
「それ僕のです!」
なんか…
見たことある顔だなぁ…
かっこかわいいな…
「あ、はいどうぞ!」
「……この時計
あなたにさしあげます。」
「えっ!?いいんですか!?」
「はい。うちの母から貰ったんですが
母は娘にあげたかったらしいんですが
交通事故にあってしまい
僕にくれたんです
きっとあなたに当たったのも
運命でしょう
時計を大切にしてください
あげますが一応家宝ですから」
「家宝!?
無理ですそんなすごいものもらえません!」
「いいんです。少しあなたに使ってもらいたいんです。
お試しということでもいいので
使ってください
壊してしまっても構いません
使い方説明しますね」
「あ、はい。
お願いします。」
「このボタンが時間を止めるボタンです」
時間を止める?
「時計の中のですよね?」
「いえ、世界のです」
何言ってんの?
頭平気かな?
「そしてここが時間を早めるスイッチで
ここが時間を巻き戻すスイッチです」
「あの…
さっきから何言ってんですか?」
「教えた通りです
間違えないでくださいね
信じられないなら使ってみてください
ではこれで」