親にも友達にも紹介できない彼氏。それがシンちゃんだ。
さすがに飼い主と飼い犬みたいな生活が2年ほど経過した頃、私は日々のストレスからヒステリーをあげた。
鼻歌まじりにパチンコから戻って来たシンちゃんはまたしてもユリの花を胸に抱いていた。
「はい、百合にプレゼント」
シンちゃんが言い終えるよりも前に「こんなのいらない!!」と、乱暴に花束を奪い取り、力任せに床に叩きつけた。
「え、何で怒ってんの?」
目を真ん丸にさせたシンちゃんは花束を拾い上げると、まるで仔猫の頭を撫でるような手付きでユリに触れ「良かった、無事だった」と呟いた。
「なにユリの心配してんの?」
興奮気味に花束を奪い取ろうとする私に「やめろって。ユリがかわいそうじゃん」と背を向けた。
さすがに飼い主と飼い犬みたいな生活が2年ほど経過した頃、私は日々のストレスからヒステリーをあげた。
鼻歌まじりにパチンコから戻って来たシンちゃんはまたしてもユリの花を胸に抱いていた。
「はい、百合にプレゼント」
シンちゃんが言い終えるよりも前に「こんなのいらない!!」と、乱暴に花束を奪い取り、力任せに床に叩きつけた。
「え、何で怒ってんの?」
目を真ん丸にさせたシンちゃんは花束を拾い上げると、まるで仔猫の頭を撫でるような手付きでユリに触れ「良かった、無事だった」と呟いた。
「なにユリの心配してんの?」
興奮気味に花束を奪い取ろうとする私に「やめろって。ユリがかわいそうじゃん」と背を向けた。