それから一緒にお風呂に入って、その後リビングでテレビを見ながら明日の予定を立てて、気がつけば時計の針は二十三時を回っていた。

そんな私の頭の中に浮かぶのは聖さんへ用意していたプレゼントのこと。

「聖さん?」

「んっ?」

「ちょっとここで待っていてもらえますか?」

「ああ、分かった」

そんな断りを入れて私はリビングを出て自分の部屋へと向かい、

幾ばくかの緊張を覚えながら私はプレゼントを持って聖さんの元へと戻った。

「聖さん‼︎ これ、クリスマスプレゼントなんですけど。良かったら……使ってください」

いろいろ考えていたら緊張がどんどん膨らんでサプライズで渡そうなんて思っていたのもぶっ飛んで、たどたどしさ全開でプレゼントが入ったシルバーの袋を聖さんに差し出していた。

「ありがとう、紗凪。開けて見てもいいか?」

「……はい」

聖さんが中から長方形の箱を取り出して赤いリボンを解いていく。そして箱を開け、私が聖さんのイメージに合わせて選んだシックな小紋柄のネイビーのネクタイを手に取った。

「色も柄も俺好みだ。これを着けたら仕事を頑張れそうだよ。ありがとう、紗凪」

聖さんがそう言って私のおでこにキスを落とした。

「私、聖さんから頂いたネックレスを本当に気に入っていて。私も聖さんが普段身につけれる物をあげたいと思ってネクタイにしてみました。良かったら使ってください」

「ああ。毎日、使わせてもらうよ」

聖さんのそんな言葉が嬉しくて思わず、はにかんだ次の瞬間ーー。