実らないはずの初恋を

三神雅人


苺の兄。


容姿端麗


黒髪黒目の美男子。


長い髪を、後ろで1つに束ねる。


頭脳は普通。


でも、古典と国語はずば抜けて天才。


運動神経抜群


苺に護身術を教えたくらい。


今は苺の方が強い。


苺LOVE


苺の~~を知ってる。




三神麗斗


苺と雅人の兄。


容姿端麗


黒髪黒目の美男子。


頭脳明晰


日本語、中国語、韓国語、イタリア語、フランス語、英語をペラペラと話せる。


運動神経抜群。


雅人に護身術を教えた。


苺と同等。


苺LOVE。


苺の~~を知ってる。



あれから、お風呂に入って




寝てしまった。




学校まで来るのか。




って、今登校してるんだけど、




完璧に馴染んでる。




友衛「こんな感じで良いの?」




「うん、カッコいい男子にしか見えないよ」




友衛「ハハ、ありがとう」




ドキッ




あ~、ほら、




こうやってドキドキしちゃうし。




「はぁ~」




友衛「?」



あれから、友衛を理事長室まで送り、




私はクラスの席に座ってる。




私はいつも1人。




イジメられては居ないけどね。




と、




担任「全員席付け~」




担任の鏡先生だ。




20代で、クラスの女子から人気。




鏡「今日は、転校生が居ます。どうぞ」




と、入ってきたのは、




「友衛」




鏡「自己紹介を」




友衛「俺は、神影友衛と言います」




鏡「神影君の席は、三神君の隣だね」




と言うと、




鏡「今日は授業がありませんので」と言って、出ていってしまった。




あ、ここは結構な不良校。




友衛「苺、宜しくね」




「う、うん」




やっぱり、この笑顔が好き。




と、




女「神影くぅ~ん」




女「そんな女ほっておいて、私達と話そうよ~」




女「そうそう~、あ、電話番号教えて~」




女「学校案内してあげるよ~」




って言う感じで、私と友衛は引き離された。




あらら~。




友衛「離れてください。俺は苺以外とは、仲良くしませんし、眼中にも入れたくないので」




へ?




女「え」




女「み、神影君?」




友衛「聞こえなかったんですか?失せろと言ったんですが」




友衛は、笑顔のまま言った。




と、拍子抜けの女達。




友衛は、私には笑顔を向けてくれる。




優しい、太陽みたいな笑顔を。




何で?




友衛「苺、多分俺と離れたら、真っ先にイジメられるから、離れないでね」




「うん」




嬉しいなぁ~。



心底、そう思った。




それから、私は友衛に学校内を案内してあげた。




この度に、女子から痛い視線を浴びたけど。




友衛がそれに気付いて、睨んだら怯んで帰っていくんだよね。




「最後はここ、屋上」




友衛「おぉ~、綺麗な眺めだね」




「うん」




屋上での告白って、そう言えばよく聞くな~。




ま、私にはあり得ないけど。




と、




友衛「苺、話があるんだけど、良い?」




「え?うん」




何だろ?



フェンスに凭れた。




友衛「苺、何でいつも、自室に隠るの?」




「え」




友衛「俺に、いつも無表情で挨拶するの?」




いきなりそれ?




「自室に居るのは、落ち着くからで、無表情なのは、私がいつもそうだから」




うん、事実。




友衛「俺の回りは、落ち着かないの?」




「え?」




友衛「俺は、苺が好きだよ」




好、き?




「え?」




友衛「異性としてね」




「そ、それって」




友衛「告白って、言うやつかな?」



そう言って、「アハハ」と笑う友衛。




「私も、好き」




友衛「だよね、妖の俺なん、か」




って、今好きって言ったのに。




友衛「え、それって、本当?」




「うん」




友衛「良かった、告白して」




「そうだね」




久し振りに、友衛に笑顔を向けた。




友衛「反則」




と言いながら、顔を赤くする友衛。




??




ウフフ!




この際だから、言っとこうかな?



「あのね、今まで私も、ずっと好きだった。けど、私は人間だから、絶対無理だと思ってて、




自室に入って泣いてたの。友衛が好きすぎて、涙が止まらなくて」




友衛「!!」




「おかしい、かな?やっぱり」




だよね、好きすぎてって。




友衛「聞けて、良かったよ」




「ん?」




友衛「自分が好きな女が、自室に隠る理由が知れたから」




と笑われた。




「笑わなくても」




何か、恥ずいんですが。




と、




ドクッ




「え?」




ドクッ、ドクッ、ドクッ、、、、、




友衛「苺?苺!」