好きな人からの指名を受け、円城寺君を置いて(見捨てて)てキッチンへ向かう。
「なんだあのブラコン野郎ー!?」
「日頃の行えを振り返ってみろ、円城寺。貴様に凛道を非難する資格はない・・・!」
「ぐあああ!?痛てぇ痛てぇ!獅子島さん、顔つかまないでく・・・!」
後ろでは、獅子島さんのお仕置きが発動したけど、今は瑞希お兄ちゃん!
みんなのドリンクの側に、家庭菜園のトマトを追加したら、獅子島伊織さんによる勉強会のスタート!
私と瑞希お兄ちゃんは、獅子島さんの補佐役として、みんなの勉強を教えたのだけど・・・。
「吾妻、これはさっきの問題と同じ解き方をする。数字を変えてるだけだ。」
「す、すんません!」
「基礎からつまずいてるのか、円城寺?さすが、中学から爆裂弾をしているだけあるな?」
「サ、サーセン!!」
「幡随院、さっきから進んでいないぞ?辞書を使え、辞書を。」
「りょ、了解っす!チョー怖い的な~!」
「年号は語呂合わせで覚えろ、高千穂。」
「う、うっす!」
「化学式を間違えてるから解けんのだぞ、可児。」
「はいっす!」
「公民が弱いな、関山。」
「申し訳ございません!」
「ラジオ、そこは掛け算だ。」
「うはは!ほんまや!できた!解けたでぇ~獅子島はん!」
「そうだな。やっと1問だがな。」
予想以上に悪い、勉強の進行速度。
(こんな調子で、夏休みの宿題、終わるのかな・・・?)
獅子島さんに対して、みんな緊張しているのも関係してるかもしれないけど・・・
(龍星軍の集会・・・出来るのかしら?)
勉強のダメージを受ける仲間を見ながら、不安は増すばかりだった。
~大フィーバーで大混乱!?凛とみんなの夏休み!~完~