「みーちゃん!凛ちゃんを1人占めしないでよ!下ろしなさい!」

「妬くな、モニカ。瑞希、焼けてる分は、全部わけちまっていいよな?」

「焦げたのは皇助でいいだろう。」

「悪いもんは全部俺かよ!?つーか、飯は大盛りにしろっ!」



私が席についた時、後は食べるだけという状態になっていた。



「じゃ、いただきます!」

「「「「いただきま-す!」」」」

「い、いただきます!」



虫の鳴き声を聞きながらの食事が始まる。

テーブルには、ものすごい食材・・・・料理の山だった。



「ご飯、いっぱいですね・・・!」

「モニカが、腕を振るったからな。」

「オホホホ!だって、凛ちゃんと出会ってからの最初の夏記念日だもーん♪」



瑞希お兄ちゃんの言葉に、得意げに笑うオネェさん。



「凛ちゃんとの記念日でもあるけど、今日はあたしのあこがれのプリンセスをしのぶ日でもあるからね~・・・」

「プリンセス?しのぶ日??」

「なんだ凛、知らないのか?つーか、モニカ言ってなかったのか?」

「てっきり、ますみちゃんのファッションショー事件の時に、しゃべったもんだと思ってたけどよ?」

「みーちゃんも、れーちゃんも、そんな暇なかったわよ!」

「つまり、どういうことですか?」

「凛道、モニカの会社名を言ってみろ。」

「会社名ですか、獅子島さん?」



確か・・・



「DAIAN・・・・ダイアナ、でしたが・・・・あっ!?」



プリンセス・・・ダイアナ・・・今日は8月31日―――――――!?



「ウィリアム王子・ヘンリー王子のお母様で、イギリスのダイアナ元王妃の命日でしたね!?」

「ピンポーン!大正解♪・・・・って、明るく言うのも不謹慎だけど、にぎやかにした方が良い気がするから~テンションあげていくわよ!」



寂しそうに笑った後で、元気よくモニカちゃんは言った。



「ということで、あたしの理想の女性・ダイアナ様の好物だった料理、4品を作っちゃったの♪凛ちゃん、食べてくれる?」

「もちろんです。いただきます。」

「ありがとうぉ~じゃあ、料理の紹介しつつ、食べてちょうだいね♪」



笑顔で言うと、お皿を持って一品ずつ解説してくれた。