網の上で焼かれるお肉と野菜。
それらをトングでひっくり返しながら瑞希お兄ちゃんは言った。
「凛、庭でバーベキューってのもいいもんだろう?」
「はい!楽しいですね~」
夏休み最終日。
最後の夏の思い出にということで、瑞希お兄ちゃん達の家の庭でバーベキューをしていた。
「凛がバーベキューしたことなって言うから、奮発したんだぜ?野菜は国産の産地直送に、肉も国産の牛肉、豚肉、鶏肉、ジンギスカン!」
「わぁ~ありがとうございます!」
慣れた手つきで焼いて行く瑞希お兄ちゃん、カッコいい!
あなたさえいれば、外国産の食材で十分なのに~♪
〔★凛は幸せMAXだ★〕
「凛たん、お楽しみはバーキューだけじゃないぞ?流しそうめんもある。」
「烈司さん。」
そう言って見せてくれたのは、現代的流しそうめん機械。
スイッチ一つで流れていく。
「いいだろう、これ?こっちを押すと~」
「あ!?逆流した!?」
「その隣を押せば~」
「波が出た!」
「他にも、メロディーが流れるぜ~」
「楽しいですね~」
ウキウキしながら言えば、後ろからお尻を撫でられた。
「凛ちゃ~ん!」
「きゃ、わ!?」
「冷たいデザートはいかが?」
「モニカちゃん!?」
そう言って見せてくれたのは、すごくハイテクそうなかき氷機。
「凛ちゃん、イチゴ練乳好きでしょう~?美味しいお水で作った氷で作ってあげる!」
「わぁ、ありがとうございます!」
「イチゴばっかりじゃ飽きると思って、メロン、レモン、ブドウ、ハワイアン、パイナップル、キャラメル、抹茶を含めた12種類を用意したからね!シロップかけ放題よ!」
「ええ!?すごーい!」
「でしょでしょ!?練乳はもちろん、宇治金時もできるように、白玉も作ったし、小豆も、フルーツも用意してあるわ!他にもトッピングがあるからね?もちろん、アイスクリームも載せれるように、牧場のアイスも12種類用意したのよぉ~好きに乗せていいわよ♪」
「そんなにいっぱい!?嬉しいです!」
ワクワクしながら言えば、後ろから肩を叩かれた。