「いつまでも、慣れあいしてんじゃねぇーぞ、凛道。」
「円城寺君。」
「気合入れろや!」
そう語るバリバリヤンキーの円城寺君は、可児君と同じ服装をしていた。
私と違って、厚着しなくていい分、涼しそうで羨ましい。
可児君と違うところがあるとすれば、頭にねじった布を巻いていることだろう。
「まぁまぁ、総長も来たことだし、はじめようぜ。」
まとめるように言った秀君も、円城寺君と同じものを頭に巻いていた。
でも、彼が選んだのはショートの特攻服だった。
秀君にうながされたこともあり、総長として口を開いた。
「えーと、みんなにも言ったけど・・・・今夜の集会は非公開にしてるから、目立つことはないと思う。今後も、いちいち公表する必要もないと思うので、俺達の気分次第で好きに走る方向でやって行こうと思う。」
「賛成~!」
「異議なし。」
「凛に任せる。」
「うははは!」
「リンリン、最高~♪」
同意と拍手をもらったところで言った。
「副総長。」
「押す!」
「ナビは任せる。」
「お任せください!」
目を輝かせながら言う可児君にホッとする。
「特攻隊!」
「うっす。」
「なんでっかー!?」
「先陣は任せた。事故らないように足止めをしてくれ。」
「うはははは!任せとき!」
「ホント、ヤマトをよろしくお願いしますね、秀君・・・!?」
「ああ、全力で努力する・・・!」
ヤマトという不安要素に対し、秀君と語り合えたことにホッとする。
「遊撃隊!」
「ウェイ!」
「はい、我が君!」
「俺達の後ろを頼む。最後は、特攻隊としんがりを後退してくれ。」
「OK~!」
「かしこまりました!」
MESSIAHの件でコンビを組んだおかげか、前よりも2人の仲がよくなって言ってほっとした。
「親衛隊と総長代行は俺の側に。」
「「おう!」」
「オメーのお守り役と一緒かよ。」
「いいや、旗と一緒って言うべきかな。」
「は?」
けげんな顔をする円城寺君に告げる。