「あとね~リンリン!」
「テメーいい加減にしろ、幡随院!族らしい格好しろや!」
「可児君。」
ウキウキしながらしゃべるちーちゃんのマシンガントーク硬派な男子が止める。
「すみません、凛さん!あなたがいらっしゃるまでには、着替えるように言ったんですが・・・!」
そんな説明をする可児君も、ロングの特攻服だった。
カンナさんと同じで、素肌の上からさらしを巻いていたが、タスキをしてるのは彼だけだった。
「おい!幡随院!凛さんも呆れてるぞ!着替えやがれ!」
「え~!?リンリン、俺、変かな~?」
「うーん、派手ですが、似合ってますよ。」
「って、凛さーん!!」
「わーい!」
私の返事がよくなかった可児君が叫び、よかったらしいちーちゃんが喜ぶ。
「困りますよ、凛さん!示しがつきません!初代のみんなさんが見たらなんというか!」
「え?モニカちゃんは喜ぶと思うよ。彼女、これぐらいデコってくれましたから。」
「うおおお!?例える相手を間違えたか!?いやいやでも、凛さんはデコったのを着てませんよね!?」
「まあ、そうですが・・・」
「えー?リンリンが着てないと、俺NGなのー!?」
「ちーちゃん。」
「頑張ってオシャレしたのに・・・リンリン、ダメなの・・・・?」
怒る可児君と、目をウルウルさせるちーちゃん。
後者の彼からの視線攻撃と、
―龍星軍をしきるのは凛だ。決めるのも凛だからな?―
と、瑞希お兄ちゃんから言われたこともあって・・・。
「・・・そこまでしちゃってるし、似合ってるし・・・・いいかな?」
「凛さーん!!?」
「わーい!やったー!」
〔★凛は許可した★〕