お互いに、何かないかと部屋を見渡す。

そして見つけた。

ハンガーにかかっている衣装の数々を。




「コスプレ衣装・・・」

「こ、これだ!」




お互いに同じことを思ったのだと思う。

すぐに、そちらへと駆け寄って物色する。

種類はたくさんあるけど・・・・



「意外と高いですね・・・」

「え?り・・・蓮君も必要なの?」

「え?・・・・で、できれば、着替えたいですね・・・」



男設定ではあるけど、バレる可能性は回避したい。



「ふーん、じゃあ、買ってあげようか?」

「だ、大丈夫です!自分で買えます!えーと、一番安いのは・・・」

「それなら、チャイナドレスね~」



タグを見る私に、くすくす笑いながら瑞希お兄ちゃんが言う。



「おほほほ!チャイナドレスでも着る?」

「そうします。」

「え!?着るのかよ!?」

「冗談です。」

「脅かすな!」

「ちゃんと、自分に合うのを選びますから・・・」


(胸を隠せて、違和感のない衣装はどれだろう?)



検討した結果、発見する。




「決めた!僕、これにします。」

「なに?」

「着ぐるみパジャマにします。」

「えっ!?着ぐるみがあるの!?」

「はい、これです。」

「マジか!?ドン・キホーテに売ってる奴じゃんか!?」




私の発見に瑞希お兄ちゃんも食いつく。



「これなら・・・」

(おっぱいを隠せそう!)

「僕、これにします。」

「お、お姉さんも着ぐるみパジャマにするわ。」

「え!?あ・・・・・・い、良いと思います。」



(誤魔化せるぜ・・・!)

(おっぱい対策ができるもんね・・・)



〔★2人の衣装が決まった★〕