「ホント、蓮君は女の子泣かせね?」
「そんなつもりじゃないですよ。ちーちゃん、つなぐ、行きましょう。」
「ウェイウェイウェイ!ずっと気になってたんだけど~そのお姉さんだれ??」
「え?」
「超美人じゃん!?もしかして、リンリンの彼女~!?」
「まだ、こんなきれいな方を隠していたとは・・・罪なお方ですね?」
「な!?ちが・・・」
「そうよ。」
「は?」
「お姉さん、蓮君の彼女なの。」
「「「ええええええ!!?」」」
否定する私の言葉を、なぜか肯定する瑞希お兄ちゃん。
〔★恋人宣言された★〕
「な、なに言うんですか、お姉さん!?」
「マジなのリンリン!?彼女!?」
「これはカンナちゃんと涼子ちゃんとますみちゃんには・・・みんなには秘密にしときますね?」
「是非、内密でよろしくぅ~♪」
つなぐの言葉に、笑顔でミクお姉さんが答える。
「ちょ、待って下さい!なんてことをー」
ババババババババ!!
私の声は、瑞希お兄ちゃんのバイクの音でかき消された。
「僕とこの方はー」
《そこ!バイクから降りなさい!》
今度はパトカーの音に遮られる。
見れば、数台のバイクが道を塞ぐように交差点の入ってくる。
「蓮君、捕まってて!」
「ミクお姉さん!?」
「あたしが道を開けるから、その間にあの2人をー」
ドドーン!!
ミクお姉さんが最後まで言いきる前に、辺りが真っ白な煙に包まれる。
「な、なにこれ!?」
「焙烙火矢(ほうろくひや)です、我が君。」
「つなぐ!?」
言ったのは忍者である友達。
「ぼっしー、ここは俺達に~」
「お任せしちゃって系!」
陽気な声で、つなぐとちーちゃんが言う。