「だったら、俺も手伝うぜ。」
「え?」
そんな私の肩を、メガネをかけたおじさんが叩きながら言う。
「MESSIAHには、ホームレス狩りをされた『怨』を返したいからな!」
「それなら俺も協力する!お礼参りがしたいからな!」
「わしもだ!これ以上、好き勝手させえたまるかよ!」
「俺らが警察に言ったところで、助けてもらえるねぇからな。」
「そうだ!俺達でやっちまおう!守る命はあっても、失って困る財産もないからな!」
「丸ちゃん、他の奴らにも声かけるぜ!」
「ここら一帯、全員誘ってやるよ!そんで、みんなで捕まえよう!」
「社会の負け犬の、底辺の底力を見せてやろうぜ!」
「よーし、いっちょやるか!?」
「「「「「おおおおおおお!」」」」」
そう言って協力の意志をしめてしてくれる野生の大人達。
〔★ホームレス達は団結した★〕
「みなさん・・・ありがとうございます!本当にありがとうございます!!」
「その代わり、現物支給でしっかりお礼をしてもらうぞ、チョコ?」
「もちろんです、丸山さん。」
丸山さんの言葉にうなずきながら説明した。
「スーパーとかのお弁当になると思いますが、1日3食、毎食ごとにペットボトルの飲み物つきでお渡しします。生活消耗品も、必要なものがあれば言って下さいね?」
「え!?チョコ、飲み物は・・・・公園に行けば水があるから・・・」
「毎日、公園の水ではよくないです!のどが渇くたびに、その度に公園へ戻る気ですか?」
「そこは、ペットボトルに入れて持ち歩けば~」
「夏場は、熱中症と細菌の繁殖が怖いので、ペットボトルの使い回しはダメです!お菓子もつけますので、協力期間中はペットボトルは使い捨てにして下さいね!?」
「・・・わかった!けど、三食飲み物付きは・・・チョコの負担が多い。お菓子も無理につけさせるのは・・・」
「だからお小遣いの範囲でもって、短期決戦で勝負をつけます!協力してもらう以上、ご飯の心配はさせません!」
「チョコ・・・」
「そりゃあ、ありがたい!やる気が出てきたな!」
私達のやり取りを聞いていたホームレス達が笑う。
口々に言った。