「俺がかけるからね!」
私に念を押すと、自分のスマホを取り出して画面をタッチし続ける。
「ウェイウェイウェイ!完了形!」
ちーちゃんがそう宣言した時、私の携帯が鳴った。
相手は新規加入のあの子。
「もしもし、つなぐ?」
〈我が君~ぼっしー♪ご指名いただきましたぁ!〉
「あ、うん。ちーちゃんから聞いてるかな?」
〈できれば、ぼっしーから直接お電話いただきたかったです。〉
「ご、ごめんね。」
「リンリン謝ることない的な!」
〈長政が悪いからね。〉
「聞えてるぞ!?」
「やめてください!つなぐ、悪いんだけど・・・」
〈MESSIAHの件を調べればいいんですよね?お任せください!〉
「ごめんね、巻き込んで。」
〈いえいえ。〉
「もし、瑞希お兄ちゃん達にバレたと思ったら、僕に頼まれたということで全力で謝ってくださいね。間違っても彼らを、同じ人間だと思って対話してはいけませんよ?」
〈なにがあったんですか、ぼっしー!?〉
〔★いろいろだ★〕
「詳しいことは、また連絡しますから。」
〈御意に!俺から電話してもいいですかぁ~?〉
「いいですよ。いつもつながるとは限りませんが。」
〈それ電話の意味あります!?〉
(仕方ないじゃない。1日の半分は菅原凛なんだから。)
〔★どちらかといえば3分の1だ★〕
「LINE中心になるかと思いますが、勘弁してください。」
〈我が君が言うなら従います。俺の方でも調べますので、ご安心を。それでは!〉
「うん、またね。」
そこで電話は終わった。
携帯をポケットにしまったら、隣でため息をつかれた。