「ドラックの恐ろしさを思えば、心を鬼にして通報を――・・・・!」

「え~?しなくてよくない?シカトでいい系でいいじゃ~ん!使ってないわけだしぃ~警察が来ても、『サプリと思って返しました』、『知りませんでした』で乗り切らせれば?」

「え!?」



予想していた答えと違って驚いた。



「冷たくないですか!?」



思わず言えば、ちーちゃんは呆れた顔で言ってきた。



「リンリンの親切、面倒なだけだって!つーことで、龍星軍を目の敵にするバラさんは動けないなら~集会を今しなくて、いつするの?今でしょう!?」



目を輝かせながら、集会の話をする友達を見て思う。



(ダメだ、こいつ。)



「するなら、いつ!?いまでしょう~♪」

「そうですね。早く手を打たないと、被害者が増えますね。」

「えー?そっちの話~!?」



リピートされた言葉をスルーする。



〔★凛は提案を却下した★〕



私の対応に、ちーちゃんは不満そうに言った。



「リンリン、動いちゃう系―?」

「・・・動くなと言われました。」

「ウェイウェイウェイ!?誰に!?もしかして真田せんぱぁぃ!?」

「真田さんの方で、カタをつけると言われたんです。」



それでまた、ちーちゃんの目が輝き始める。



「ありえないっしょ、それ!?チョーブラコンじゃん!?リンリン、匿名希望ちゃんに、薬のことを調べって頼まれてるのに今さらじゃねぇー?」

「い、いや、薬のことは、まだお兄ちゃんに入ってなくて~・・・」

「ええ~!?つまり、ちーちゃんに先に話してくれた系!?俺頼りにされてるとかパネェよ!やる気アゲアゲになってきたぁ~!」

「ちょっと、ちーちゃん!?」

「いいじゃん、リンリン!真田せんぱぁぃには内緒でやっちゃおう!」

「えっ!?ダメですよ!!」

「ダメじゃないよ!人助けなんだから!!俺、協力する系!一緒に黒木をしめようよ~♪あいつ、俺には二度としないって誓ったのにさ~鬼ムカつくもん!」

「え?約束を交わしてたんですか?」

「ウェイウェイウェイ!拳をかわした系~!つーても、俺が小突いて、黒木エンド!入院するレベル~!鬼弱っしょ~!?」

「ああ、ちーちゃんが強すぎたんですね・・・。」



半グレナンバーワンの強さだもんね。



〔★納得の強さだ★〕