「マジ、作ってくれた~ゼネラルモーターに感謝系!小回りが利くし、高速走行時じゃ10キロを軽く超える系!ボディ全体のバランスからして神パネェっしょ!?『イーグルマスク』て呼ばれるヘッドライトもヤバくない!?エンブレムの『イーグル』も気に入ってる系♪」
「つまり、良いとこだらけなんですね?」
「ウェイウェイウェイ!さらに良くするために、ちーちゃんはこの子をカスタマイズしたわけ!俺好みに~ドアをシザーズにしてぇ~外装をブラックに塗り直してぇ~カギがキーレスできるようにしてぇ~他にも21世紀的な電子機器もつけて、カスタマイズしちゃった的な!結構いじりすぎちゃって、見た目だけしか原型とどめてないかも系~にゃははは!」
満足そうに語る姿に、本当に車が好きなのだと思う。
「こだわって・・・改造したんですね?」
「ウェイウェイウェイ!わかってくれるぅ~!?でも、一番の力作はこれっしょ!」
「え!?ちょ、ちーちゃん!?」
私の手を取ると、車の正面へと誘導しながらちーちゃんは言った。
「龍星軍に入った記念に、ボンネットに龍のイラスト入れちゃった系~!」
その言葉通り、特攻服に刺繍されている龍が描かれていた。
黒い車体と黄金の龍の組み合わせは、屏風(びょうぶ)絵みたいでかっこよかった。
「すごい・・・・ステキですね・・・!」
「でしょう~!?真田せんぱぁぃに~使用許可聞いたら~リンリンがOKすれば、問題ナッシング~って言われたから~!」
「そうでしたか・・・って、聞いてませんよ!?」
「入れて良い?」
「入れた後に言われても!」
〔★事後報告だ★〕