「このピンクの浴衣、いいでしょう!?お店だと、あたしの身長に合う女性用浴衣がないし~せっかくファッションの勉強してるなら、自分で作りたいじゃない!?」

「わかります。その桃色、モニカちゃんに似合ってますよ。かんざしとの組み合わせもいいです。」

「わかる!?このトンボ玉のかんざし、手に入れるの苦労したのよ~これをつけたいから、ロングのカツラにしたのよね~ストレートだとまとまりにくいから、ちょっとウェーブ入ってる方が良いのよね~あ、でも・・・お花までつけたのは、派手すぎたかな?」

「派手じゃなくて、華やかですよ。ちょうどいいです。」



ミラー越しで笑いかければ、キレイな顔でモニカちゃんが照れた。

運転席にすわるオネェさんは、見事な女性に化けていた。

ご機嫌な様子で、どうやって変装したかモニカちゃんは語る。



「うふふふ・・・!何だか恥ずかしいわぁ~今年は、衣装だけじゃなくて体も気合入れちゃったの♪スレンダーでもいいけど、せっかくだから、おっぱい仕込んだのよ~パットだけどね~」

「ええ、胸元・・・すごく盛り上がってますもんね・・・」

「でしょう~?Dカップぐらいのパットがちょうどいいのよね~♪触り心地が一番リアルなタイプを選んだんだけど~触ってみる!?」

「遠慮します。」



(元々、モデルみたいにかっこよかったけど・・・)



ホント、メイクだけじゃないんだ・・・



(体つきまで、女性らしくなっていた。)



こんなに変わるんだな・・・



(女の人らしくなれるんだ。)



完全な女性に似せていた。



〔★オネェの女子力を見た★〕