あの日からおよそ半年が経った。 トジョウさんに会いたい一心でなんとか合格できたけど、あれ以来1度も見かけることはなくて。 入学式の今日こそは…という期待と、もしかしたら志望校を変えたのかも、不合格だったのかも、なんて不安と、もっと早く勇気を出していたら、という後悔でいっぱいだった。 だけど…… 「新入生の子? これ見て自分の教室行ってね」