「だ、大丈夫です」


まさか戸生さんと目が合う日が来るなんて、思ってもなくて。

私の横を通りすぎる戸生さんを、引き留める勇気があったら。


『同じクラスだよね、よろしくね!!』


そう言って笑いかける勇気があったら。