メッセージを見ると、

『麗奈ちゃんから今連絡来て、2人で行ってきなさいって言われたよ(笑)…大丈夫?』

麗奈…。
ちらりと母さんを見る。

「行ってきなさい?まだ始まったばかりなんでしょ」

なぜ分かった?!
私の思ったことが表情に出ていたのか、
最近の亜子はほんとに可愛くなったからね。恋をすると女の子は可愛くなるのよ。
と言ってクスッと笑った。

「…ごめんね母さん」

「どうして謝るの?いい事じゃない。母さん嬉しいわ。お父さんはもしかしたら、いい顔しないかもしれないけれど、それはあなたのことを愛しているからだからね。母さんは亜子を応援するわ」

少しうるっときた。

「ありがとう、母さん。」

「辛くなったら、少しでいいから頼ってね。何もしてやれないかもしれないけれど…あなたの母として、人生の先輩として、相談は受付中よ」

おどけたように笑う母さんに私もつられて笑ってしまう。

「…じゃぁ、私ご飯行ってくるね。」

「うん、行ってらっしゃい!」

急いで準備をして家を出た。