「おはよ、麗奈。ごめんね、ほんとさっき起きたんだよね」

「おはよ、亜子。大丈夫大丈夫」

部屋に通す前にリビングにいた父に麗奈と一緒に挨拶。
一応…ね?

先に麗奈に部屋へ行っててもらい、私は飲み物の準備をする。

「ねぇ亜子?…やっぱり、いいわ。亜子から言ってくれるまで母さん待ってる」

微笑みながら母が言った。
…多分、夏目さんのことだろうな。
ごめんね母さん、後でちゃんと言うから。

「このケーキ、麗奈ちゃんが買ってきてくれたのよ。持っていってね」

宝石のように綺麗で美味しそうなケーキを母が皿に移してくれた。

「ありがと」

私は麗奈の待つ部屋へと行った。

…ドキドキと胸が高鳴るのを止められず。
だって、報告会ですよ。
麗奈が暴走する。