家に到着。
父と母もまだ帰ってきてないようだ。

「今日は、いろいろとありがとうございました。」

「こっちこそ、直接会って言いたい、なんて可愛い事言って、恋人になってくれてありがと」

そんな、詳細言わないでっ!
恥ずかしいから!

「や、そ、そういうことは、しっかりとした方がいいのかなって…だ、大事なことですし…」

「亜子、大事なことは2回言わないとだめなんだよ?」

クスクスと意地悪そうな顔で笑う夏目さん。
2回…て、
ていうか、私、夏目さんのこと気になってる、て言っただけで好きって言ってない、よね?
あれ、いいんだよね??

「いや、俺が言おうか?」

「けけけけけけっこうです!大丈夫!ゆ、指輪もありますし、もう充分…」

途中まで言いかけて恥ずかしくなった。