き、キスって…!!

私にはまだハードルがすっごく高い!
それを分かっていたのか、私の顔が赤くなったのを見て夏目さんがクスクスと笑う。

信号が青になって車を発進させながら夏目さんは言った。

「冗談だよ。まあでも、そのうちね」

全然冗談じゃない…。
そんな話をしているといつの間にか家の近くに。

「あ、ここら辺で降ろしていただければ…。家、すぐ近くなので…」


「分かってるよ。家まで送る」


あ、そうか。こないだ水族館行った時、送ってくれたんだっけ…。