『じゃぁ、今日とか空いてる?夕方、迎え行く』

『あ、えと、どこまで行けばよろしいでしょう?』

『学校の正門前で待ってて』

それだけ言って、割と急いでいたのか、ごめんね、と言って夏目さんは電話を切った。

…ドキドキした。
というか、これからまた今以上のドキドキが待ってるのか。

「あ…と、麗奈」

「ん?」

お弁当のお肉を頬張りながら私を見る麗奈。
可愛いな。

「ありがと。…あと、襲うって、やっぱ、そういう…ことなのかな?」

んぐっ、と急に喉にお肉を詰まらせそうになったのか麗奈はお茶を飲んで一息ついた。

「あんたねぇ、急に変なことぶっこんで来るんじゃないわよ!」