なぜかわからないけれど、自分から誘ってしまった。
何気なく言ったその一言は、夏目さんにとっても衝撃的だったようで…。
「大人の男の俺を家に連れ込むの?亜子ちゃん、意外と大胆だね。俺、襲っちゃうかもよ?」
私は顔が真っ赤になった気がした。
そ、そういえば、今日父も母も仕事でいないんだった…!!
こここここ、これはまずい…っ!!
「え、と…あの、じゃぁ、また今度で…!」
私は夏目さんの、襲っちゃう、という言葉を聞いていなかったため、また今度、だとという言葉を言ってしまった。
「今度なら、いいんだ?襲っても」
…え?
にやっとした夏目さんの顔は少しかっこいいと思ってしまったが、、
襲うってどゆこと?!
ご機嫌で帰って行った夏目さんとは裏腹に、私は何が何だか分からなくて少しの間ぼーっとしてしまった。