『何が大丈夫なのよ!』

それだけ送り、私はお土産を見始めた。
一つ、気を引かれたものがあった。
イルカの形をしたチョコクランチ。
買おうか迷っていると、夏目さんが来た。

「買うか迷ってんの?」

「あ、はい…」

どうしよう、こういう時って普通にしてたほうがいいかもしれないけど、さっき告白されたばっかりだし、無理だよね。
というか、私しか意識してないのかな?
顔がまともに見れないんだけど…。

私が顔を見れずに俯いていると、夏目さんがチョコクランチを2つ持ってレジへ並びに行った。

欲しくなったのかな?

会計を済ませて戻ってくると、チョコクランチが入った袋を私に渡して来た。

「ん。迷うくらいなら買ったほうがいいよ」

「え、じゃぁあの…お金…」

そう言って私がカバンからお財布を出そうとすると、私の手を夏目さんが掴んで言った。