帰ってから私は夏目さんにメッセージを送る。

『お疲れ様です。少し話したくて、送っちゃいました』

そう送って、お風呂に入った。

少し考えた。

どうして今まで、好き、と言葉に出さなかったのか。

…ずっと前から気付いていた気持ちなのに。


逆上せそうになったので上がると、鏡に映る背中の傷。

跡はどうしても残るらしい。