「ねぇ亜子。そういえばさ、亜子って気になるって言って夏目さんと付き合ったじゃん?」
帰り道、久々に麗奈と一緒にカフェに寄って話す。
「う、うん…」
カフェモカを飲みながら麗奈の話を聞く。
麗奈は私に首をかしげながら聞いてきた。
「好きって言ったの?」
ドキッ
…そういえば…
私、夏目さんに好き、って言ってないかも。
私の考えたことが表情に出てたのか、麗奈は少しため息をつき、私に言った。
「ちゃんと好き、って言葉に出して伝えないと、すれ違いとか起きちゃったら大変だよ。…ちゃんと言っときな?」
…そうだよね。
私は、こくりと頷いてまたカフェモカを飲んだ。