そこまで言って、まだ言いたいことがあるのに、涙がこぼれてしまった。

「っ…す、すいません…夏目さんのせいですよ。私なんかのために、涙流すから…」

そう言って、私は布団を頭から被った。
自分の顔を隠すように。

でもすぐに、布団を剥がされる。

「亜子…。無事でよかった、、ほんとに。」

「っ…夏目さん…」

夏目さんよりも私が泣いてしまい、夏目さんがベッドに横になったままの私を抱き締めるように近くにきたとき、病室のドアが開いた。

「ちょっとぉ?」