家に着いたのか、車のギアをバックに入れ、車庫に入れていく。

1回で入った!
上手いんだなあ。
まあでも乗ってて安心感すごいもんな。

私はそんな上手く運転できる気がしないけど…。

車から降りて夏目さんの家に入る。

玄関に入った瞬間、私は腕を引っ張られ、急すぎたのか転びそうになったところを夏目さんが片手で私の肩を抱き寄せ、もう片方の手で壁に手をついた。

「なんでそんな可愛いかっこしてんの…」

そう言って、夏目さんは私の首元に顔を寄せてきた。

ち、近いっ!
ていうか、これは俗に言う壁ドンでは?!
こんなにも密着してドキドキする壁ドンなんてあるの??

心臓のドキドキという音が、夏目さんに聞こえてしまいそうだった。