カシャッ
「へ?!」
麗奈が急に、写真を撮り始めた。
「ふふっ。あ、どうせだから、服ももっと可愛いの着ない?」
そう言って、私は麗奈に手を引っ張られどこかへ連れていかれた。
ついた場所は衣装部屋。
すっっごいドレスとかあるの。
「なにこれ。すごーい!さっすがお嬢様!」
「ふふ。亜子にはねー…ここらへんが合うと思うんだよね」
そう言って麗奈が手にしたドレス。
それは、ピンクのレースとフリルが多く使われたミニドレスだった。
「か、かわいい…けど、いいの?着てみても…」
「もちろん!」
さあ早く、と私にドレスを持たせて試着室へと背中を押された。
シャッとカーテンを閉められ、待ってるから早く着替えてね、と言われた。
鏡を見て、私はピンクのドレスを自分に当ててみた。
…私に、似合うかな、こんな綺麗なドレス。
不安に思いながら心躍る部分もあって、私は制服を脱いでドレスに着替えた。