「…うぅ。キスって、どうしたらいいのか分からないよね…」

私は体温が上昇しているのがわかった。
こんなこと、恥ずかしくて麗奈にしか相談出来ないけど…。

「んー。相手に委ねちゃえばいいんだよ。向こう歳上なんだしさ。優しいし、リードしてくれるよ」

ほんと、麗奈が大人に見える…。
私、頑張らないとな…。
優しくてリードもしてくれるけど、自分に出来ることはしたいから。
せ、せめて可愛くいるとか!

美容関係のものとか買おうかな。
けっこうお金は貯めてるし…。

よし、ここは麗奈に助けてもらおう。
それで、お礼にクレープとかケーキとか買ってあげよう!

「麗奈、お願いがあるんだけど…」

「なぁに?」

いちごミルクを飲みながら麗奈が反応してくれたので、私はそのまま言ってしまう。

「あ、あのね、私、かわいくなりたい。どうしたらいいのか、…教えてくれる?」

恥ずかしくて顔から火が出そうだったけど、きっと大事なこと。
自分磨きは大事だと思うから…。