キラキラ音が落ちていった。


「・・・ I need the knife ・・・
・・・・・・ idol of ・・・
・・・ be able ・・・ fly out the sky ・・・」


声がした。


かすれた声が静かに歌を紡ぐ。


(どうして)

どうしてそんな顔をするの?

歌う翔太サンの横顔は微笑んでいたけれど、
寂しいとかつらいとか、そんなのじゃなくて見ていて苦しくなった。

(何があったの?)

こんな風に歌えない。
何も知らず、こんな風に。

漠然とそんな思いが心を占めた。