「お前、彼氏いんだろ。」



誠ははっきりと言う。



教室の窓から差し込む夕日が



私に向かって怖い顔をしているはずの誠を



綺麗に紅く染める。



「だから、浮気だよ。」



「ふざけんなよ……!お前、俺のことなんだと思ってんの?杏のことで話があるって呼び出されて内容がこれかよ。杏はお前にとっての親友じゃなかったのかよ!?……最低だな。」



そう、これが聞きたかったんだ。